中国の政治と経済 8
外国人記者には公開されませんでしたが、中国側関係者などによれば、論点は次のように集約できます。
1)米ソの冷戦は終結し旧秩序は瓦解したが、新秩序はまだ形成されず、冷戦時代の「慣性の法則」が依然として有効に働いていること。
ソ連は内政混乱で超大国の「超」の字がとれてただの大国になりましたが、依然として軍事大国です。
2)現在の世界の構造は、「一超多強」である。
超大国は湾岸戦争で圧倒的なパワーを見せたアメリカ。
強国は「ソ」、「欧」、「日」。
中国も安全保障理事会常任理事国として多強の一角を占めます。
3)「東西問題」(冷戦)は緩和したが、「南北問題」(先進国と第3世界の発展途上国の格差)は未解決である。
つまり、中国は冷戦時代の「二極体制」がようやく終結し、「多極化時代」ないし「無極化時代」を期待していたところ、アメリカの「一極支配」ともいうべき力が台頭してきたことに強い危機感をつのらせているのです。